ゆるっと。

マイペースなヲタクの独り言

151114『青い瞳』

観劇力の無さを露呈することになるかもしれないけれど、正直に言います。私はこの舞台に対して賞賛の言葉も批判の言葉も持てなかった。つまらなかったわけではないけど、面白い話だとも思わなかった。でもチケット代を無駄にしたとも思わないんです。不思議なことに。もう一度見てみたいとすら思う。そういう意味では「面白い」舞台だったのかも。ただ、もう一度見ても同じ感想しか抱けない自信もあります。

 

話を理解できず面白さを感じられなかったのが自分だけだったとは思ってなくて、というのも両隣の客が途中から寝ていたからなんですが。笑 特に左隣の人は、オペラグラス片手に寝息を立てて気持ちよさそうに寝てました。劇場内は暖房がとてもよく効いていたことを差し引いても、物語をそれなりに理解し、面白く興味を持って観ることが出来る舞台だったなら、寝ることはなかったでしょう。

 

一方で、観客全員が話を理解できなかったわけでもないと思いました。これも根拠があります。帰り際に並んだトイレ待ちの列で、後ろにいた女の子が「サム(上田竜也くん)に感情移入しちゃって~」と興奮気味に話してたんです。感情移入するには、自分なりに登場人物を取り巻く状況を理解していないといけない。私の後ろでトイレに並んでいた上田くんファンとおぼしき女の子は、少なくとも私よりは物語を理解し、楽しんでこの舞台を観たのだろうと思います。

 

 

どうして話を理解できなかったのか、私なりにいくつか理由を考えてみましたが、書くのはやめておきます。そんなこと書いておいても何にもならないし、「わからなかった」というのもひとつの感想として持っていても悪くないかなと思うので。

 

 

 

ただ、遠くパリの地が「13日の金曜日」であることを無視できない出来事が起こったちょうどその日に、この舞台を観てしまったこと、私は忘れないだろうと思います。「戦争はなくならない。平和は訪れない。」そんな残酷な事実を、現実世界からも、舞台という虚構からも、突き付けられたような気がしました。もっとも、作り手側が伝えたかったメッセージがそれであるかどうかは分かりませんが。

 

 

それはそうと、あっちゃんは、また痩せていたように見えました。あまりに華奢で、トンッと押したら折れてしまうのではないかと思うほど、細くて薄かった。カーテンコールで隣の勝村さんと楽しそうに顔を見合わせているのを見て、「ああ、いい雰囲気だ」となんだか安心しました。

 

元々声が大きくも太くもないあっちゃんは、決して舞台に向いているわけではなさそうです。台詞の立ち上がりはいつも小さいし、声を荒げる場面だとどうしても言葉が聞き取りづらくなる。大きな声を出すことを意識しているせいか、演技がオーバーに見えてしまう。とはいえ、舞台はまだ2作目。場数を踏むことが何より大事だと思うので、今後もコンスタントに舞台のお仕事があるといいなと思う次第です。