ゆるっと。

マイペースなヲタクの独り言

170714 『僕だってヒーローになりたかった』観劇メモ

真野ちゃんの舞台、矢島さんと中島さんと須藤さんと一緒(の回)に観てきました。やじちゃんなきちゃんどこにいたの...茉麻しか気付かなかったよ...(涙)まあいいんだ、きっと気付いてたら舞台に集中出来なかっただろうから、いいんだ...。いいんだ...。

 

そんなこんなで、観てきたのはこちら。真野ちゃん含めてメインキャストは4人の舞台。

tristone.co.jp

 

田中圭(いつも田中圭って呼んでるから田中圭って書かせてください)演じる小中正義(まさよし)が主人公で、真野ちゃんはその妻であり、舞台全体のストーリーテラー的立ち位置。正義の人生において敵となる二人の人物を松下さんが一人二役で、手塚さんは正義の人生を大きく変える「仕事」を持ちかける人。役どころはざっくりこんな感じでした。(ざっくりすぎ)

後々の自分のためにも、結末まで含めてあらすじ簡単にまとめておく。あくまでも記憶ベースなので正確ではないかつ主観が入っている可能性大。

 

◆あらすじ◆

舞台は2021年、東京オリンピックが終わった日本。国民全体が次の目標を見失ってしまった時代。

小中正義(田中圭)は、高校の頃に、それまで得意だったサッカーで挫折を経験し、サッカーの道を諦めて一流大学へ入学、その後起業して大成功を収める。若者のカリスマとしてもてはやされていた正義は、社内で仕事ができると評判だった真子(真野恵里菜)を秘書に抜擢する。

だが、真子は社長である正義の、傍若無人な態度、お金ですべてを解決できるという考え方に反感を持つ。真子の言動から自分の問題に気付かされた正義は、真子に「俺のサリバン先生になってくれ」と頼む。その頼みを受け入れた真子の教育によって、正義は人として更生する。その後二人は結婚したが、正義の会社が倒産、一気にどん底に突き落とされてしまう。

そんな正義の前に甲本官房長官手塚とおる)があらわれる。甲本は国民の心を一つにしたいと考え、その計画達成のため、正義に「企業家として失敗した人間が世の中を相手にテロを起こす」という「悪役」の仕事を持ちかける。妊娠している真子のため、自分のため、「仕事」を引き受ける正義だが、正義が”演じる”悪役に立ち向かう「ヒーロー」、自衛隊の龍馬(松下優也)の出現によって、徐々に雲行きが怪しくなる。不満と不安を抱えながらも、仕事が終われば真子と子どもと静かに暮らせるようにしてやるという甲本の約束を信じ、正義は「仕事」を続けた。 

だが、正義に「仕事」を持ち掛けた甲本の本当の狙いは、正義というテロリストと、それに立ち向かう龍馬という自衛隊のヒーローの出現によって日本人の自衛意識を高め、徴兵制を日本に導入することだった。甲本にとってすべてを知る正義は計画が達成されれば邪魔な存在。正義は最後の最後に、甲本に騙されていたことを知り、全国に生中継される中で「ヒーロー」龍馬に殺されてしまう。けれどこの正義の死に様は「龍馬信仰」が高まっていた日本人の目を覚まさせ、通りかけていた法案は却下された。正義は結果的に、生まれてくる自分の子どもが生きていく社会に徴兵制が導入されることを阻止することができたのだった。

◆◆◆◆◆◆

 

舞台は、正義の日記(?)に真子が加筆した本をご紹介しますという体で進められるんだけど、まさかこの「世界に1冊しかない本」が亡くなった父親の生き様を生まれてくる子どもに話してきかせるための本だとはなあ。自分が子どもだったら、このお父さんの生き方、そう簡単には理解できないと思う。大人になって、自分にも守りたいものが出来たら、共感して理解して尊敬できるようになるかもしれないけど。

ていうか、この本絶対売ればベストセラーだったと思うんだけど、真子はどうして出版しようとしないんだろう。真子にとって正義は本物のヒーローになった。それで十分だったのかな。きっと世間は小中正義のことなんてすっかり忘れてしまった頃に、こんなことをして死んでいったお父さんのことをどう思いますかって子どもに問いかけるためだけの本。重いなあ...。(笑)

 

さて、キャストさんの話も少しだけ。

メインキャストが4人しかいないから、舞台の中で一人のキャストが担う範囲はそれなりに大きく重くなるものだけど、それにしても田中圭のセリフ量と運動量が尋常じゃなかった。ほぼ2時間喋りっぱなし動きっぱなし。って言われて普通に想像する以上に喋ってたし動いてた。

最初は正直その勢いにめちゃくちゃびっくりしたし、テンションについていけないと思った。(笑) でも観てるうちに、これが小中正義っていうキャラクターなんだなってなんかすんなり納得して受け入れてて、実際あんな人いないと思うんだけど、なんか居そうな気がしてきた。役者ってほんとすごいなと改めて思う。

 

真野ちゃんの役は、正義に反発して彼を「教育」するところから始まるけど、真子がすごい思想を持った教育者だったのかというと、そうでもない気がする。確かに「一日100回は自分を褒める!」とか、なるほどーと思うような言葉もあったけど、基本的に真子の目線・思考は、一般的な感覚とか観客の目線・思考と一致してたと思う。思ったことを言葉にしたり行動にしたり出来るかどうかっていう意味では、少し大胆な女性だったかもしれないけど。普通社長の言動気に食わないからってあからさまに反発したりしないだろうし。

でも他の3人はとにかく癖があって濃いキャラクターだったけど、真野ちゃんは言ってみればちょっと芯が強い普通の女性で、そこになんだか安心感すら感じた。紅一点の舞台でこんなオアシスみたいな役、ずるいわあ。(笑)

 

真野ちゃんが出る舞台、たくさん見てるわけじゃないけど、外れないなあってすごく思う。きっと真野ちゃん自身がいい舞台との出会いを引き寄せてるんだろうな。これからも楽しみ。